転勤族の妻・子育ての不自由さの中で得られたかけがえのないモノ
「時短料理」を土台から整えて、働くママのゆとりを叶える『すまーときっちん』の時短アドバイザー佐藤智実です。
生まれ育った東京から、初めて出て、金沢に引っ越してきて丸4年が経とうとしています。
全国転勤がある主人。
今年の異動は五分五分の可能性でしたが、金沢に残留が決まり、ホッと胸をなでおろしたところです。
東京から離れた当時。
今は小3になった長女が、年中の時でした。
今年は、次女が年中。
また同じタイミングで、別れの時が来るのかな、とドキドキしていました。
長女が東京で、年長になれることなく、保育園最後の日を去った日のことは、今でも忘れられません。
4年間通った、大好きな大好きな保育園。
みんなとお別れをして、家へ向かって歩きながら、長女が瞳いっぱいに涙を浮かべて言った ひとこと。
「ママ、どうして引っ越さなくちゃいけないの?」
私は何も言えなくて、ただひたすらに、2人で泣きじゃくりながら家まで帰りました。
別れはとても切なかったですし、このシーンをきっと一生忘れることはありません。
こんな想いさせてごめんね、という気持ちにもなりました。
けれど、
金沢に来てあっという間に、新しいお友達が出来て、娘たちの新しい世界が
どんどん広がっていきました。
東京では出逢えなかった、食べ物や自然にも、家族揃ってあっという間に魅了されました。
私自身も、地元にいたらきっと踏み出せなかった一歩を、転勤したおかげで踏み出せて、やりがいのある仕事をスタートすることができました。
東京に居続けたら、きっと今の自分にはなれなかったと思います。
地方暮らしの心地よさにも、すっかり目覚めてしまい、老後の住まいは地方がいいね、と主人と語り合うほどに。
転勤族って不自由だな
これから先の、仕事や住宅、子どもたちのことを考えると、もちろんそう思うこともたくさんたくさんあります。
けれど、こんな風に予想していなかった世界に連れていってくれる。
そんなメリットを体感しています。
また、この1年、
今年で最後かもしれない
そう覚悟して、後悔のないように過ごしてきました。
けれど、いざ、
「本当に転勤になりそう」
と聞いた時、仕事でもプライベートでも、まだまだやり残したことがあると感じる自分がいました。
あと1年の猶予がある。
今あらためて、そのありがたさを噛み締めています。
ずっと前から、レッスンや講座を楽しみに待っていてくださったお客様に、お伝えできる喜び。
もっともっと一緒に成長していきたい、友達・仲間と語り合う時間を持てること。
金沢の人たちとも、いよいよあと1年でお別れすることになるんだろうなと思うと、切ないです。
でも、
「あと1年もある」
という気持ちの方が強くなってきました。
1年という、長そうで短い単位で、
「終わってしまうかもしれない」
と緊張感を持てることで、目の前の人のと時間を、より一層大切に感じられるようになっています。
当たり前ではない。
ずっと続くわけではない。
こんな風に「今を大切に生きる」という新鮮な感覚をくれる「転勤族」という不自由なシステムに、感謝も感じています。
今年お別れしなかったから、言えるセリフかもしれませんが。笑
北陸・金沢の皆さん、あと1年、どうぞよろしくお願いいたします。
これで安心して春からの講座・レッスンの募集をスタートできます。
春の開催予定が出ましたので、こちらからご覧ください。
全国どこでもご受講いただける、オンライン講座も臨時募集中です。