
「育休復帰が不安・・」そんな声をよく耳にします。
実は私自身も、復帰前は「家も仕事も育児も、本当にこなせるのかな」と毎日モヤモヤしていました。
だからこそ、その気持ちがすごくよく分かります。
今回は、時短のプロ・ともみんが「育休復帰前のリアルな不安」にお答えします。
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朝のバタバタを変える3つの時短ルーティン〜ワーママの朝をスムーズに〜

前日の5分が朝を救う「夜仕込みルーティン」
――朝の準備がバタバタして毎日クタクタです。復職後はどうなるのか不安で…
ともみん先生:その気持ち、よくわかります。朝って本当に「戦いの時間」ですよね。でもね、早起きするより「段取り」を整えるだけで、朝ってすごくラクになるんです。
――段取り、ですか? なんとなく流れは決まってるつもりなのですが…
ともみん先生:たとえば「何を着るか」「何を食べるか」「何から始めるか」、毎日迷っていませんか? その“考える時間”をあらかじめ減らしておくだけで、朝の動きが格段にスムーズになるんです。
朝スタートダッシュできる「スペース」づくり
――たしかに、朝はやることが多すぎて、頭が混乱してます…
ともみん先生:夜寝る前の“5分のスペースづくり”が、翌朝のゆとりをつくるんです。リビングを片づけておく、キッチンをリセットしておく。小さなことですが、これだけで「よーいドン!」とスタートダッシュできるので、前日の自分に感謝したくなりますよ。
――そんな少しで変わるんですね! 自分で自分を助けられる感覚、うれしいです。
ともみん先生:そうなんです。あと、子どもが自分で準備できるように“動線”を整えるのもおすすめです。帽子や保育園のカバンなどを子どもの手が届くところに置くだけでも、朝のイライラが減りますよ。
復職前に整えておきたい3つの時短の土台〜仕事と育児の両立をラクにするには〜

キッチンの整え方で料理の流れが変わる
――復職を控えていて、家事も育児も仕事も、全部こなせる気がしません…。
ともみん先生:その不安、すごくよくわかります。でもね、急いでがんばっても疲れるばかりで根本解決しません。実は「回る家」には共通する“土台”があるんです。やみくもに頑張るよりも、まずは「整える」ことから始めてみましょう。
――“土台”って、具体的にどういうことですか?
ともみん先生:大きく3つあります。「キッチン」「時間」「習慣」の仕組みです。どれも、“がんばらない方法”で整えていくんですよ。
――「キッチンの仕組み」って、収納を見直すとかですか?
ともみん先生:そうですね。まず「出しっぱなし」が減るだけでもかなりラクになります。よく使う調味料や調理道具を定位置に戻すだけで、調理スペースが広がって、ストレスも減りますよ。その空間を作るために、まずは1年使っていないモノを手放したり、多すぎる食品ストックを減らしてみたりすると、収める空間が生まれてきますよ。
5分の余白を生む「時間の仕組み」
――「時間の仕組み」は、タイムスケジュールを細かく決めるんですか?
ともみん先生:「時間の大枠」を決めるイメージで、タイムスケジュールを書き出すと良いですよ。何時に家事を終わらせて寝て、何時に起きるか?とかですね。
――どのように書き出すのがおすすめですか?
ともみん先生:まずはぜひ、15分刻みで今のタイムスケジュールを書き出してみてください。意外と自分の今の暮らしって、自分で把握できていないことが多いんです。「この時間、意外とムダが多いな」とか「この家事、別の時間帯にずらしてみようかな」とか、結構発見がありますよ。
毎日にゆとりが生まれる「習慣づくり」
――なるほど…!“細かく完璧にやる”のではなく、“回るようにする”んですね。
ともみん先生:その通りです。タイムスケジュールを「見える化」することで、「こうすればもっと効率がいい」「ここを改善しよう」と根本解決のヒントがたくさん見えてきますよ。
平日15分で夕飯完成!下ごしらえ&仕組み化の3ステップ

冷蔵庫にあるもので“すぐ作れる状態”をつくる
――仕事が終わって帰ってきたら、すぐごはん…いつもバタバタで、イライラしちゃいます。
ともみん先生:それ、本当に多くのママが悩んでいます。でもね、時短レシピやホットクックなどで「調理の時間を短くする工夫」じゃなくて、「準備と仕組み」でラクにできるんです。
――どういうことですか? 夕飯って、どうしても手間がかかりますよね…。
ともみん先生:「包丁もまな板も使わず、15分で4品」が我が家のスタイルなんです。そのためには、“すぐに作れる状態”をつくっておくのがポイントです。
――それって、「作りおき」をたくさんするってことですか?
ともみん先生:いいえ、「完成品をまとめて作る」のではなく「まとめて効率良く仕込む」だけです。「作りおき」でほうれん草の胡麻和えを作ると、段々水っぽくなって味が落ちたりしますよね。一方、私がやっている「まとめ下ごしらえ」は、例えば、毎日葉物を茹でるのではなくて、3種類まとめて茹でて切っておく。それだけで、一気に調理時間が短縮されます。食べる直前に和えれば、できたてを食べられるので美味しさも損ないませんよ。
「考えずに選べる」献立リストを持つ
――確かに、それならできそう! でも献立を考えるのがまた一苦労で…。
ともみん先生:そこで登場するのが“メニューリスト”です。
①子どもが食べられる食材
②家族に人気のメニュー
③目標時間で作れるメニュー
このような内容がパッと一目でわかるようにメニューリストを整えておけば、 「冷蔵庫にあるもので何が作れるか」が一目でわかるようになります。
――献立って“考える”のが一番面倒ですもんね。
ともみん先生:そうなんです。リストにしておけば、“選ぶだけ”でいい。レシピ検索もいらないし、買い物も迷わなくなりますよ。レシピ検索ばかりしていても、なかなかラクになれませんが「私が本当に自信を持って迷わず作れるリスト」があれば、安心できますよね。
夫が戦力になる家づくり3つの工夫

感謝が先。任せ方を変えるだけで動き出す
――家事分担がなかなかうまくいかなくて、つい「なんでやってくれないの?」って思っちゃいます。
ともみん先生:そのお悩み、よく聞きます。でもね、「感謝を伝えること」って、意外と大きな鍵なんですよ。
――感謝…してるつもりだけど、伝わってないかも?
ともみん先生:例えば「洗い物してくれてありがとう」と伝えるだけで、相手の行動が変わることもあります。「なんでできないの?」「そのくらいやって当たり前」ではなく「ありがとう」で始めると、パートナーとの信頼関係も良くなりますよね。
「目的」を丁寧に伝える
――なるほど、まずは伝え方から変えてみます。でも、そもそも夫が家事の内容を知らなかったりして…。
ともみん先生:「家事の目的」を見える化するのがポイントです。「洗濯は、ただ干せば終わりじゃないよ。バスタオルは乾きにくいから、日当たりの良いここに干してね。」など、小さな子どもに教えるように、「目的とやり方」をセットにして、丁寧に共有していくことが大切です。
――たしかに、何をどうやればいいか分かってないこと、多そうです。
ともみん先生:お互いに「家事は妻のやり方が正解」と思い込まなくていいんですよ。バスタオルを乾かしたいという「目的」を共有できれば、夫に合うやり方で動いてもらってOK。完璧を求めないで「動いてくれたこと」に目を向けて、一緒に夫婦のスタイルを作りあげていってくださいね。
“マニュアル化”で助け合える関係に
――すごく気がラクになります…!
ともみん先生:共働きで育児もある家庭では、「仕組みで動く」が本当に助けになります。自分から毎回「これやって」と言わなくても、家事が済んでいくのは本当に助かりますね。
――なるほど。指示するのも疲れるけど、自分で責任を持って動いてくれるようになったら、本当に助かりますね。
ともみん先生:そうそう。「一緒に回してる」って感覚があると、夫婦関係もグッと良くなりますよ。そんなパパとママの姿を見て、子どもの自立心も育まれていきますね。
“やりたい”を諦めないママの時間割3つの工夫

「自分時間=夜」じゃなくてもいい
――やりたいことがあっても、子どもが寝たあとじゃないとできない…。でも夜はクタクタで…。
ともみん先生:すごくよくわかります。私も以前は「夜に自分の時間を確保したい」って思っていました。でも、子どもと一緒に寝落ちする日も多くて、なかなか思うようにいかなかったんです。
――じゃあ、どうやって時間をつくってるんですか?
ともみん先生:私は「朝時間」にシフトしました。朝、子どもが起きる前の30分だけ、自分のための時間にするんです。本を読んだり、ヨガをしたり。自分らしく朝をスタートできると、短時間でもすごく満たされますよ。朝3分のラジオ体操だけでも、心とカラダがシャキッとしておすすめです。
家事に“終わり”をつくる
――朝って忙しい時間帯じゃないですか?
ともみん先生:もちろん、最初は難しく感じました。でも、夜に家事の「終わり時間」を決めるだけで、自然と朝に余白が生まれるようになったんです。たとえば「21時までに終える」と決めると、その後は自分時間が持てるんです。
――家事って、やろうと思えばキリがないですもんね…。
ともみん先生:だからこそ、「今日はここまで」と線を引くのが大事。自分のために時間を使うことに罪悪感を持たずに済むようになりますよ。
「自分を優先する」ことを諦めない
――時間を作るには、意識の切り替えも必要なんですね。
ともみん先生:そうなんです。自分を後回しにしすぎると、疲れがどんどん溜まってしまいます。でも、自分が満たされていれば、家族にも優しくできる。だから「自分時間をもつこと」は、家族のためでもあると思っていいんです。
――なるほど…! 朝時間、やってみたくなりました。
ともみん先生:ぜひぜひ、まずは5分でも10分でもOK。ちょっとした余白が、心にゆとりを運んでくれますよ。
夕飯15分で3品!一生モノの時短力を身につける
時短アドバイザーの佐藤智実でした。
