電気・ガス・水なし生活!半日防災体験したからわかった【目から鱗の7つの防災のコツ】
ワーママ&育休ママも15分で夕飯完成!
リバウンドしない一生モノの時短術 時短アドバイザー佐藤智実です。
いざという時
子どもを守れる自分&家で在りたい。
そう思って
2年前からやっと少しずつ
備え始めてきました。
水1箱くらいの備えしかなかった我が家に
防災リュックや食費・水の備蓄ができました。
けれど。
やはりピンと来ないのです。
これで本当に、足りるのかな?
ごはん、ちゃんと作れるのかな?
やってみなくちゃ
想像できないことばかり。
昨年9月には
家族みんなで
簡易トイレを試してみましたが、
今年は
【半日防災体験】を決行!
休日の
11時〜19時まで
電気・ガス・水道
ライフラインをすべてストップした生活を体験してみました。
一言でいえば、
「不安がグンと減って、安心できて、本当にやって良かった!」
と感じています。
すべてレポートすると
1週間ずっと防災シリーズになりそうなので(笑)
目から鱗だった7つのポイント
にまとめてご報告したいと思います。
①必要な水の量がわかった!
4人で1日12ℓ
と言われていますが、
ほぼ合っていることが体感できました。
秋、気候の良い日に
半日の体験で
5ℓ使いました。
●2ℓ→パッククッキング
●3ℓ→飲用、歯磨きのうがい
丸一日なら6ℓ、
夏場なら汗もかくので10ℓ使いますね。
ここにプラスして
●下着の洗濯
●身体を拭くタオルを濡らす
などの生活用水として
2ℓの余裕が欲しいところ。
そう考えると
やはり12ℓあれば
安心して飲める・使える!
漠然としていた
「ホントにコレで大丈夫?」
の不安がなくなり
気分もスッキリしました。
我が家は元々
500mlペット×24本(合計12ℓ)を
4箱備蓄していましたが、
より安心できるように
全部で6箱(6日分)に追加することに。
春の引越しで
クローゼットにスペースも余っていたので
そこにピッタリ!
必要なモノだけで暮らすようになったら
備蓄もラクラク入るようになり
助かります。
次に、皆さん興味があると思われる
ご飯づくり、3つのポイントです。
これは大きな収穫でした。
②〜④でご紹介します。
②とにかく洗い物を出さない!
「何を作るか?」
より格段に苦労したことは
「洗い物をいかに出さないか?」でした。
限られた水資源を
洗い物に使うわけにはいかず。
●加熱→パッククッキング(湯煎)
●皿→ラップをかける
●トレイ→アルミを敷く
●テーブル→作業中は新聞を敷く
こんな工夫でとにかく汚さない!
↓これは失敗例。うっかり敷き忘れて、拭くのに苦戦。
また、意外と困ったのがこちらでした。
●ラップを敷いても皿は汚れる(特に夜暗いと見てない)
●箸・スプーンをウェットティッシュ・アルコールだけで清潔に保つもは難しい(お米など取りにくい)
ストレスを感じるくらいなら
使い捨てを備えておこう!と
●深めの紙皿
●割箸
を一式追加ことにしました。
「ラップ」はかなり使うのでこれまで通りストック1本は切らさないように。
「ウェットティッシュ」もキッチンハサミや手を拭くのに便利なので、2箱備えることに。
③パッククッキングできると安心!
以前の私は
「コンロと鍋があれば、普段通り作ればいいでしょ」
と軽く考えていました。
けれど、
水が使えないと使った鍋を洗えない
この壁の大きさに気付きました。
パッククッキングなら
正しく作れば
水を何度も使えます。
ただ、調理すると蒸発して減るので
●初回1.5ℓ
●2回目から1回0.5ℓ
使いました。
パッククッキングのコツ
①湯煎できる耐熱ビニール袋を使う(アイラップがオススメ)
②鍋の中に皿を入れる(ビニールの溶け防止)
③ビニールをねじって空気を抜き、上の方で硬く縛る(真空に近くする)
④食べる時は結び目を切り、お皿に袋のままかける
⑤少ない分量で作る(ごはんなら1合ずつ・加熱ムラを防ぐ)
ちなみに、今回作ったメニューはこちら。
全体的に味はとても美味しくて、食事が楽しみに感じられたのは嬉しかったです。
●ごはん
→少し柔らかめだけど、充分美味しい
1合+1.2カップ(220cc)の水
空気を抜き、上の方をしばる
水から沸騰させて25分+10分蒸らす
栄養満点のお気に入りのごはんのお供も備えておくと嬉しいですね。
●鯖と豆のトマト煮込み
→トマト缶のサッパリ缶が幸せ。サバと豆の食べ応えに満足感。
塩サバ缶
トマト缶
豆缶(ひよこ豆)
塩小さじ1
すべて袋に入れて、10分加熱。
●コーンスープ
→とろりと温かくてホッとする。
コーンクリーム缶
(あれば)粒コーン
牛乳 缶に2/3
コンソメ1個(ゆびが汚れないようにビニール袋で砕く)
→ すべて袋に入れて、10分加熱。
●みかん缶
→野菜不足から無性に果物が食べたくなる。
そのままデザートに食べた。
残りのシロップ+水少々でみかんジュースに。
●鯖味噌玉ねぎ煮込み
→安定した味噌味。玉ねぎのトロッと感にホッとする。
さば味噌缶
玉ねぎ1個(キッチンばさみで8分の1カット⇒包丁・まな板の洗い物を減らせる)
15分加熱+10分蒸らす
●ツナ・きゅうり・わかめの和え物
→残り野菜と合わせるとシャキシャキおいしい
ツナ缶
乾燥わかめ(一握り)
きゅうり1本(トマト、キャベツなど残った野菜)
めんつゆ小さじ1〜
袋にすべて入れて揉む。
きゅうりを麺棒などの硬いもので食べやすく潰す。
※わかめで袋に穴を開けないように
※味付けは少しずつ。濃すぎると修正できない
オススメしないメニューもありました。。
●ミートソースパスタ
茹でる1時間前から水につけて、5分茹でる。
と本になりましたが、
●団子状になる
●生茹で
で大失敗!
失敗の理由は多分こちらです。
●一人前ずつ小分けにしなかった
●水分が足りなかった
ミートソースは温めるだけで食べられて便利ですが、麺類はあまりオススメしません。
●コツをつかまないと難しい
●米より水の量が必要
むやみにストックするより、
お米の炊き方をマスターして、
米・水・ガスボンベを日頃から備える方が安心と感じました。
●白玉&あんこ
大好きなデザートを、手を汚さず簡単に作れたら!と袋でもみもみして茹でてみましたが。。
パスタの失敗から、少し柔らかめに作ったら、
袋にへばりついて、とれない・・(苦笑)
あんこと絡めると、美味しさは抜群でしたが
●食べにくい
●手やスプーンが汚れる
いざという時はイライラするだろうな、と感じました。
パスタも白玉も、作り慣れていれば、決して悪い食材ではないけれど
練習しておかないと、せっかくの貴重な水とガスを使ったのに【食べられない】という悲劇が起こるかもしれません。
慣れないことは、非常時にもできない・やらない。
【慣れたメニュー】を増やすことが大切ですね。
ガスボンベ
昼・夜2回のパッククッキングで、ガスボンベ【1/2本強】使いました。
●鍋の水が沸騰するまで⇒中火
●食材を入れてから⇒弱火
●合計1時間~1時間半
の条件でボンベ半分ちょっとが減りました。
印象としては
「かなり少ないガスで上手にお料理できたな」
という感覚です。
冬場の寒い時や、作るものによって左右されるので
1日1本
を基準にしておくと安心できそうと感じました。
これまでは7~8本備えていても
「足りるかな?」「どのくらい使うの?」
と不安でしたが、これで心から安心できました。
主人の感想
「普段とあまり変わらないものが食べられて安心した。でも、それは水があってこそ。だから水はきちんと備えたいね。」
私も全く同じ気持ちでした。
「非常事態=ごはんは我慢」
にならない方法がある。
パッククッキングができたら、その自信がつきました。
また、袋はかなり消費するので、「アイラップ」はもう一箱追加で常備することにしました。
④食材はこんなに必要!
今回は、昼食・夕食の2回の食事を作りました。
冷蔵庫のモノはほぼ使い果たした被災後3日目からの想定だったので、缶詰を中心に。
ローリングストックで備えていた缶詰約10個。
ナント!
たった1日ですべて使ってしまいました!
箱が空っぽに↓
すべて美味しくいただけた安心感と同時に
「全然足りない、、」
もよくわかりました。
これ以外にも
防災リュックに缶詰め4個を備えていますが
もっと欲しいよね、と。
長女の発案により
子どもでも背負える
「第2持ち出し用リュック」を作り、
●水
●食糧
をそこに備蓄することに。
万が一の時も持ち出せて、
家庭の備蓄にもなります。
少なくとも3日分の缶詰
(10個×3日=30個)
をキッチン・防災リュック・押入れ
に分散して置くことにしました。
ちなみに我が家の缶詰の追加候補はこちら。
●鮭の水煮
水煮は味付け自在で便利。
●鶏肉系(ささみ、焼鳥)、コンビーフ
お肉も食べたくなりそう。
●オイルサーディン
野菜と加熱するだけで美味しそう
その他、普段食べ慣れている
●ドライフルーツ
●ナッツ
●海藻類(焼き海苔、乾燥小海老)
はこれまで以上に切らさないように。
「コレがこの量あれば安心」
はご家庭によって違いますよね。
食べ慣れたお気に入りの食材を備えたいですね。
ちなみに、結構ゴミも出ます。1日でこんなに!
普段からお家が乱れていると、ゴミの置場もなくなります。
いつも整った、空間のある住まい作り、大切ですね。
⑤臭わない簡易トイレは安心!
ごはんに関しては
「水さえあれば、どうにかなる」
という感覚がつかめました。
けれど、トイレはそうはいきません。
衛生面、心理的にも
ごはん以上に気を使うのがトイレ事情です。
非常時は
●流せない
●暗い
●換気扇も回らない
これだけで、トイレに行く気が失せますが
臭いがしたらなおさら気分が悪いですよね。
昨年実験したこちらの簡易トイレは
ただのキッチンペーパーのようで
トイレとしての効果がなく、ガッカリしました。
●吸水する
●臭わない
この2つが揃って初めて、トイレが安心できる場所になりますよね。
今回、防災士の綾子さんが紹介されていた
【BOS非常用トイレセット】
を使ったところとても快適でした。
小野綾子さんの防災情報はこちら
「本当に臭いが出ない!」
翌日では、まったく臭いが気にならず、これなら、何日も自宅で保管しなければいけない場合でも安心できそうでした。
7歳の次女のトイレの感想
「トイレ、怖かった。お尻のビニールがカサカサするからイヤだなー。
でも、臭くはないし、暗い中でも行けたから、次はもう大丈夫だと思う!」
震災後の暗闇の中で、小さな子どもに簡易トイレを初めて体験させるのは、本当に酷だな、と。
やって、慣れる。
小さなお子さんほど、大切ですね。
⑥灯りがあれば怖くない!
「なんか、お誕生日みたいで、たまには暗いのも楽しいねー!」
なんて子どもが楽しそうに夕飯作りをしてくれました。
↓灯りにガラスとペットボトルを加えると、かなり明るさが増すので、オススメです。
そう、
「灯りがあれば、怖くない」
と感じてくれたようです。
我が家で備えていた灯りは、こちらの3つでした。
①LEDライト
リビングに使用
②懐中電灯(普通サイズ)
トイレなどの持ち歩きに使用
③懐中電灯(小サイズ)
防災リュックに常備。今回は使用なし。
リビングで食卓を囲むとき、①では明るさが足りないね
という話になり
もっと明るいLEDランタンを買い足すことに。
●明るさが充分
●電池&ソーラーで動く
●安定感がある
を優先して、こちらを注文する予定です。
これも、購入できたら次回の防災体験で明るさを試してみます♪
⑦防災リュックの中身はみんなで!
2年前に備えた防災リュック。
私が1人でメンテナンスしていましたが
この機会にすべて出して
●中身
●量
を家族4人で見直しました。
加えることにしたのは、こちらです。
●パパが食べたいもの
エネルギー補給のクッキー
●生理用品
3個しかなかったので15個に。
●ビニール袋
何かと便利。2倍の30枚程に。
●身分証明、家族写真
引越し&成長に伴って変わったので、更新。
●ラジオ用乾電池
2回分→3回分に。
(スマホの充電もできるため、多い方が安心)
などなど。
細かいことですが
「自分なら、何が欲しいかな?」
と責任を持って考えてもらえたことが、とても良かったと思います。
途中、次女の集中力が切れそうな時も
「いざという時、どうしてもっと◯◯を入れてくれなかったの?!って言われても、どうにもできないよ。
自分のために、今のうちに欲しいものを考えるんだよ!」
と声をかけました。
小さくても、わからなくても、家族の一員として参加して、考えることが大切、と思っています。
もしかしたら、私は死んでしまい、子どもたちだけで生き延びてもらうことになるかもしれませんからね。
ここまで長々とお読みいただきありがとうございました。
防災7つのポイントまとめ
①必要な水の量がわかった!(4人で1日12ℓ)
②とにかく洗い物を出さない!
③パッククッキングできると安心!
④食材はこんなに必要!(4人で半日で缶詰9個)
⑤臭わない簡易トイレは安心!
⑥灯りがあれば怖くない!
⑦防災リュックの中身はみんなで!
2年前の自分が見たら、半日防災体験したことをスゴイ!と驚くかもしれません。
でも、実際にやってみたら、
「全然難しくなかった!むしろ、こんなに安心できるなら、サッサと試しておけば良かった!」
これが実感です。
まずはごはんを炊くところから、ぜひ1つずつ試して、あなたも安心してみませんか?
防災とじっくり向き合ったことで
家の中の転倒防止策も、もう少しきちんとやらねば、と気付けたこともありました。
ごはん作りより前にグチャグチャにならず、日常を守る「防災に強い家づくり」は、土台の部分ですよね。
防災のプロから見ても
キッチンは
「凶器だらけの場所」
「最優先で片付けるべき場所」
と紹介されていました。
使っていない食器、鍋が子どもの頭に当たって大怪我
なんて悲劇、絶対に避けたいことですよね。
スッキリ整ったキッチンは
防災のためだけでなく
毎日、お料理が時短できて、笑顔で過ごすことができます。
●備蓄を置くスペースもない
●モノが多くて心配
そんな方はまず、キッチンのお片付けからスタートしましょう。
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